2011/04/17

モノを考えてひとつひとつ造る 3

今回の震災を受けて、いろいろな質問をいただきます。
また、ホントか?ウソか?いろいろな情報も錯綜しています。

物が以前のように簡単に手に入らない状態なのは本当です。
国土のあれだけの面積が被害を受けてしまったので、当然です。
また、物流ありきの製造業システムが、大きな影響を受けたのも事実です。
コスト重視で一括生産、大量物流のなか原価を極力減らして、利益を大きく。。
という近代的な製品作りが、弱点をやられたという感じがします。

受注を控えるハウスメーカーもあるようです。
なぜ?と思いますが、、
契約して2~3ヶ月後には引き渡す製品という感覚が、買主にも売主にもあるのでしょう

ボクのような設計事務所は、全て一品物。
お話をいただいてから、なにがふさわしい空間かを考えて提案します。
それから詳細な図面を描く作業やら、見積もりを調整する作業やらで、現場に入るまでに短くても半年はかかります。
それから工事も4~5ヶ月。最速で1年くらいはかかります。

遅いといえば遅いのか?
だから今、受注を控える理由は無いです。
ただ、社会情勢と見極めながら設計期間が長くなるのは覚悟してます。
復興にも時間がかかるでしょうし、その状況は国民一人一人の価値観に、少なからず影響を残すでしょう。

近代前、この国の住宅が木と土と紙でできていた頃は、もっと時間が必要だったはずです。
そのころは建築士などという、ボクのような職業もありません。
クルマもない。携帯電話もない。3世代同居が当たり前。
便利すぎて不便な社会で僕たちは生きてるように感じてなりません。

ライフスタイルの変化は避けられないし、価値観の多様かも。
それにともなう文化は?人の幸せは?

モノを考えてひとつひとつ造るには、考えることがいっぱいです。
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